Lesson#225;何だか各論の前に概論で止まっている感じですね。

廊下のどん詰まりにあるソファー。ちょうど計ったような、廊下の幅とソファーの幅。ぴったりと、ちょっとした隙間も無くはまっている。そこに座る彼は、天井を見上げていた。時折髪をいじったりしながら。

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ガソリンの「値上げ」のせいで「銭がなけりゃ」「自転車にのって」行かなきゃなんない。
「アイスクリーム」もいつか値上げするんだろう。
サザエさんのころ、白い壁紙を「日曜日」の「夕焼け」が赤く染める。
「結婚」して5年、僕は「失業手当」をいただく身分だ。
金の無心は彼女の実家にとって「おなじみの短い手紙」。
彼女の実家に「ごあいさつ」に行った頃は、まだまだ羽振りも良かったのに。
高い「鮪に鰯」を大量に混ぜた名ばかりの鉄火丼
「生活の柄」は一向に悪くなるばかり。
これがいまどきの「ブルース」。
インスタントの「コーヒー・ブルース」。

だめだ、「年齢・歯車」と「しらみの旅」(と厳密に言えば「自転車にのって(ファンキーヴァージョン/ボーナス・トラック)」も)がちょっと無理(ほかにも無理っぽいのがたくさん有るけど)。

僕は「夕焼け」が好きです。

ファーストアルバム ごあいさつ(紙ジャケット仕様)

ファーストアルバム ごあいさつ(紙ジャケット仕様)

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 彼女はいきなりリビングにやって来て、僕に黒いものをぶちまけた。僕の視界は一瞬、その黒いもので斑に遮られた。きっとそのときの僕の顔は所謂「ハトが豆鉄砲を喰らった」ようなものだったろう。
 そのときはなんだかわからなかったその黒いものが、頭や顔に乗っかったまま「ハトが豆鉄砲を喰らった」ような顔でいたら彼女はケラケラと笑い出した。そのとき彼女が僕に向けて投げつけたのは髪の毛だったと、彼女の髪が短くなってるのに気がついて初めて解った。