Lesson#189;ハードコア・ワーキング・プア・ステイト・ジャパン

何かにつけ彼の頭髪を問題にし、懲罰としてその除去を申し付けるのは何故か?この国はとかく服装についてうるさい。就職とてある一定の線を満たさなければ、ふふん♪と面接官に笑われる。シャツの色にまでご執心あられる就職活動中の学生は本当にご苦労様である。きっとカラーの形やプリーツの入り具合などを気にしてばかりいる僕など、就職活動に本腰を入れていないのが丸解りだったのであろうなぁ。
この国でドレスコードに出会うことなどめったに無い。一般的な家庭に育てばそんな言葉知らずに就職くらいの行事までは、通過できる。これはやはり拝金主義がまかり通っているからだろう。お金なんて幸せには不必要などとのたもうているやからが居るのは雰囲気がそうなっているからだ。
僕は知の集積地、大学に身を寄せているが、ここほどアメリカナイズが進み威厳を服装から取り払った施設は早々無いのだ。ろくなイズムも無しにノーネクタイ、ジーパンで講義に臨む教授、准教授を見るにつけもしかしてここはガチな場所ではないのではなかろうかと思えてくる。そういったところに軽蔑では無く威厳を感じろというのは、御無体な。もはやアメリカとは―COP関連を注視すればそれが世界的に見ても、と言っても決して言い過ぎでは無いと思われますが―侮蔑の対象である。それを体現してしまってどうする。もうここはアンチしかないでしょう。ダブル、トリプルのハイカラーとタイ。
何が堕落で何がソフィスティケイトか?それを知らずに彼を一方的に堕している。と言うのはあほ臭い。