Lesson#185;性愛の夢想

細かい話はさて置き、技術論的な話をすれば、できるからやってしまうと言う状態は何の想像力も働かさなかった結果である。装置として準備されたものをマニュアル通り使う。ある目的の為に生み出された何かをそこから解放しない。そんなのは至極つまらない結果しか生まず、そこで満足していては自己満足の、ちんたらした世界でしかない。
音楽について、その演奏・パフォーマンスについてもそれが言えるのならテクニックとはなんなのか?速度、強弱、様式。これらが何のために生まれ出でたか?そういった点が抜け落ちて、何かわかりやすく、なんとなく気持ちいいだけのものでしか無いのならやはりつまらない。