Lesson#172;今で言えば安田美沙子風の。昔で言えば安田美沙子風の。

日頃しなれない和装などすると歩きづらいものです。自然と男性の方の歩が先んじてしまいます。そんな時人ごみではぐれまいと彼女は彼のシャツの裾などを引っ張るのでしょう。なんせ付き合い始めてまだ日が浅く、連れ立って歩くのもどこかぎこちなさげですから、手を自然と繋ごうにも双方にそういった準備すらまだ、出来ていないのですから。しかしまぁ何ともいじらしい、彼の為に浴衣(これが和装のヒエラルキーにおいて結構下のほうにある、部屋着と言っても差し支えないと言う事実は忘れられがちではあると思うのですけど)を着て、髪はうなじが見えるようにアップにする。こういった一連の流れが長い目で見ればSexの前戯である。とすれば彼女と彼の今日は、序奏も序奏。ニーベルングの指環ののチケットを買ったくらいの事始感であります。
え〜行けなかった悔しさからこうやって妄想するしかないという悲しさ。夏の風物詩、花火をろくに鑑賞しない日本人をなんと見るや。それもこれも仕方が無いのであーる。なんせ今院誌の勉強中で、そういった遊びに現を抜かしている訳には行かない。しかし、それによってフラストレーションがたまってこんな妄想ばかりしていて勉強が頭に入らないのもよろしくない。結果どっちに転んでも利点は無いのであります。
折角くそ暑い夏を乗り切るために今一番クールだ、と思う政治ネタなんかで停滞する回生ノートに切り込んだりするんじゃなかった。やはり政治の話など親父臭いのでしょうか?かる〜くスルーされて悲しい、と言うのはイマイチ話をきちんと聞いてもらえない家庭での父親像の様でもあり、もう本当に親父臭い。やはり選挙で自民が大敗、これが示す世代交代と言う四文字熟語も若者の台頭を暗示しております。
民主の大躍進により遂に二大政党制がこの国にもやってくる、二者の間で繰り広げられるどろどろのやり取りは、先日僕が申した“国会は子宮だ”をしつこくも引き摺ってみると、精液と経血が混ざり合う様(実際はそう言った現象によって発生が起こるわけではないのでこれは原始的、非科学的な怪しい進行の果ての似非科学・宗教科学的なイメージでしかないのですけど)にしてこれからの日本が産み落とされるであろう。と、期待してやみません。
古い神話によれば何も無かった海に神様が杖を突っ込んでぐるぐるかき回して日本ができた。この『突っ込んでかき回す』と言うところにはやはり、性的な何かを喚起させる所があります。美しい国日本、の意図する所ががうわべだけの端正なものではなく、どろどろのもうなんだか解らない朦朧としたものをも包括するパワフルなもの、ギリギリでカオスな所を指向すれば、なんとか生き残りも可能でしょう。この競争の激しい国際社会で。