Lesson#168;タンツェット・ルイ―ザ(1901〜1984 肺水腫で)

明日は七夕。織姫と彦星の一年にたった一度の逢瀬であります。その大事な日の空模様如何で『晴れていないから会えない。』『いや、曇っているからこそ私達地上の人々の目を気にせず水いらずいられる。』『しかしもう一歩踏み込んで考えると、見られている方が好きかもしれない。』『しかも織姫の方が(笑)』などと喧伝される訳ですが、まぁワタクシも男でありまして、魅惑的な女性との逢瀬―それが限られたものであればなおの事―が甘美である。というのは実感を持って多いに賛同する所であります。と言うのも何故かワタクシ、ステキな女性と半年やそこらのロングスパンの後に久しぶりにお目にかかる。なんて経験に恵まれています、幸か不幸か(笑)。先日もそう言ったシテュエイショでン女性にお会いする機会があったのですが、その時間はわずか一時間ほど。しかもその半分は電車の中。前者は予測の範囲内でしたが後者は全くの予想外でした。ロマンティックだったのは僕の心の中の遠景である“濡れる首都” (と言うのも実際には降っておらず、この前々日僕が東京入りした日の羽田から乗ったモノレールの車窓からの風景があまりにも強烈過ぎたので二、三日も引き摺ってしまっていたのであります。余談ですが乗り物から見る風景の原体験ってのは無意識的に最も強力なのがディズニーランド的な“乗り物”であると思われます。僕だけでは無くこの国の多くの人にとって)くらいでしたが、話を本筋に戻すとこちらは全面的にロマンティックであります。一点のみ惜しいな、と思えるのは最後に願いをかける点であります。