Lesson#160;「No New York」(ロシア盤)。

友人が温泉に行く、しかもワタクシの郷里・大分の。そんな社会人のゴールデンウィークはなんと楽しかろう。この友人、女性でありまして所謂OL、と言われるところであります。彼女のOLライフは『決してエビちゃんのそれ(実際に蛯原氏にはOLライフは無かった。もしくはものすごく短期/薄いものだったと思います。なのでCamCan誌上ピンナップから、彼女のパブリックイメージから想像されるそれ)とは似ても似つかない』らしいのですが、このゴールデンウィーク、一体何人の働く女性たちが温泉宿場を訪れることでしょう。
一人で、女友達と一緒に、彼氏と、などそのシチュエーションは多々あろうかと思われますが、最後の『彼氏と』に関して僕にはちょっとした疑問があります。それは通常予想されるその行程は観光→チェックイン→温泉→食事→就寝(セックス)。と言った感じの流れだと思われるのですが、ワタクシが疑問を抱いているのはこの最後の一行程の、さらにその後の部分であります。
一般的な、もしくは旅先での非日常性に影響を受けたいつも以上にハードで狂おしいその行為において着衣の乱れは避けられないと思います。さらに温泉と言えば浴衣。あれは着ているときは日頃の洋服に比べ、きちんと着続けるのに注意を払う必要が多いものです。しゃなりしゃなり、としていなければすぐにグチャっとなってしまいます。大広場での宴の最後、ぐでんぐでんに酔っ払った中年がいびきをかいて寝ている風景などを想像したとき、その浴衣の前身ごろがピタとあっているか?などと言うのが愚問であり、股引とかランニングシャツなんかが見えてしまっているだろう、と想像に難くない訳であります。
で、ひとしきり愛を貪り合ったあとで二人(これが三人以上の複数だったりするともうワタクシの想像の範囲外で何とも言えないのですが・汗)は眠りにつくと思われるのですが、翌朝目が覚めた時の着衣は乱れているのか否か?と言うのがワタクシの疑問であります。
なんと言うか、日本式の寝具での性行為が行われた翌朝、その中で男女が全裸もしくは半裸で、相手の腕の中でまどろんでいる光景と言うのがしっくり来ない。さらには温泉地でのことである、それが殊更奇異に思えてなりません。やはり温泉地の旅館の窓の外には風光明媚な景観が広がっており、朝日を浴びる新緑や川のせせらぎには乱れた浴衣は合わない。ワタクシの感覚が非常に古いものであるなら(と言うか相当に保守的な人間ですからそうである危険はおおいにあるのですが)、そのカウンターとしてそういった光景も今ならありなのでしょう(でも逆に明治〜昭和初期にかけては今日的なものが逆に“アリ”で、ワタクシがネオコンかもしれない、と言う更なる恐怖が沸き起こってきます・笑)。
しかし、現実に対する疑問を解くには、観察と演繹が不可欠であります。実際は多くの恋人達がどのように温泉旅館での朝を迎えているのでしょう?お教えしてもいい、むしろ言いたい、くらいの方がいらっしゃればどうかご協力いただきたい。