Lesson#147;アナフィラキシー・ショック・ダブワイズ。

目の前に座っている女性がヴィトンのバッグを持ちながら、ほっかほか亭の弁当袋も提げており、且つその二つが密着していることに対して『あぁ、から揚げのにおいが、染み付いちゃうよ、あなたのお気に入りの、多分彼氏からプレゼントされたヴィトンに』などと、いつもから揚げ弁当しか注文しない人間の妄執に立脚するちゃちな突っ込みそうになりながらも、彼女がバッグから取り出だしたるキー側よりもディスプレイ側の方が重くなっていると思われるほど過剰でガーリィな装飾の施されたクラムシェル型のセルラーフォンを見た瞬間に、そういった一連の思いは北風ピューピューな波止場でハードボイルド気取りのライトスモーカーがはき出すタバコの煙のように、中空に霧散してしまうのでした。結局何が言いたいのかって言うと、地下鉄乗ると面白い人が沢山居るなぁ、ってことですね。
今日は久しぶりに天神に出たのに何の収穫も無くて残念でした。素敵なお洋服でも買っちゃおう!ワクワク!なんて女子大生なんだかOLなんだか家事手伝いなんだかわからない高揚感も、大丸東館地下一階を往ったり来たりしてる間に強迫なんだか焦燥なんだかわからない感情で胸がいっぱいになってしまって泣き出しそうになり、もういいよ!バーカ!バーカ!と一連のもやもやをブッチして、欲しいのだけれどサイズが無いと言う状況を素敵なお姉さんと和やかに共有すること、岩田屋地下のフレッシュジュース売り場で買ったミックスフルーツジュースを飲むこと、の二つのイベントによって精神状態を一度リセットし、妹に頼まれていたチューニング用のコンターマイクを買ったり古本を買ったりして帰ってきました。
何かの店に行き、店員から話しかけられるのを極度に恐れる僕にとって、店頭と言うシチュエーションにもかかわらず年上の可愛らしい女性と何のプレッシャーも伴わない談笑(オチは彼女の薦める品物が全て、僕に合うサイズが売り切れている。と言うもので、もうお互い笑うしかないのでした・笑)が出来たことが無上の喜びだったことでしょう。ある種の神の救いの手、と思えるほどに。しかられると思っていたら褒められた、なんていう状況に似ています。
またミックスジュースを飲んで元気になるのは、むかーしNHKで流れていたミックスジュースの歌で♪ミックスジュース♪ミックスジュース♪ミックスジュース♪こいつをぐいっと飲み干せば♪何か良いことあるかもね♪みたいな歌詞あった所為でしょう。いまぽっとこの歌が頭に浮かんだって事は無意識では何かあるんでしょうね。デパートの地下って言うのも、前デパ地下世代・前郊外型大規模ショッピングモール世代のデパート信奉が効いてると思います。

今日は関西テレビのアナウンサーの謝罪に大いに笑わせていただきました(笑ったりしちゃいけないんだけどね・汗)。僕は納豆大嫌いで、あるあるの空気感にも馴染めなかった。と言う人間ですが、問題の根源は関西テレビの社屋のデザインにあると思います。