Lesson#122;僕がアタゴニア戦線で死にそうだった折。

遂に彼女は妊娠でもしたのだろうか?と言うはてなマークが頭の中をグ〜ルグルしていますが、私は誇大妄想癖気味なのでまた的外れな杞憂でありましょう。誰が妊娠したと思っているのかと言うと、え〜、14歳の少女、では無く宇多田ヒカルさんであります。こんなニュースが日本を駆け巡った日には、いくらJ-Popに疎い僕でも知るところとなろう、と言うことで今現在僕が知らない以上そういった公式発表は無いはずなので、バカがまた何を言っているんだ、と聞き流してください。
 何故またこんな事言い出したかといいますとNHKみんなのうたであります。今月宇多田氏の曲があの枠で放送されているのですが、NHKに曲を提供するようになるなんてもう彼女も…、などと言う安易さも少々含みつつもそれよりは、あの曲調・歌詞(残念ながら仏語の部分のみ読解不可能で、あそこでものすごいラディカルなことが表明されているプロテスト・ソングだ。って実際だったらどうでしょうか?そんなことは無い、と思いますけど…)・映像が…、と言う感じです。
 強烈な母性をあれから感じ取ったのは僕だけではないと思います。日本のポップディーヴァたちと言うのは一様に母親になっていく傾向があるように僕には思えるのですけど、そういったハッピーなケースを彼女達が提示しているにもかかわらずなぜ少子化、晩婚化が進むのかわかりませんが(別に“女性はさっさと子供を生んで家庭に入れ”などと言いたいわけでは無く、単純に現象論としてそうならないのか、と言う疑問であります。むしろ彼女らディーヴァは出産後も大いに活躍していらっしゃいますし)、ある種強靭な母親像を提示するのが一種のステータス、と言うか憧れのスペック、のようになっていると思います。昨今の芸能界では。
 結婚が幸せ、と言う考え方から一歩進んで、結婚そして出産乃至幸せな家庭へと幸せ像がここ二、三年で遷移しつつあるようですね。グータンヌーボでは江角マキコ内田恭子アナウンサー>優香の図式があるように僕には思えるからです。一昔前はセレブ婚だなんだ、と騒いでいたのに今では上記の様な中庸の幸せ感と言うものがみんなの求める所となってきたようですね。僕はこれには大賛成で“超ハッピーでアゲアゲ”でも“もう駄目、死にたい”でもない、ってのはやっぱり難しいのだけれどそこを志向するという事態になっているだけでもこの国の未来は明るいのではないかと思います。
 そういった意味で彼女達にはもっと頑張って欲しいのですが、そういった幸せの提示に関してワタクシ達男性がいかに非力であるか、と言う事実を返り見るにつけやはり国をだめにしていくのは男なのだなぁ、と悲観せずには居られなくなる訳です。日本男児ももっともっと努力せねばなりませんね。うう、頑張ります、僕も。