Lesson#109;腐ったミートローフと死姦趣味。

小さなスナック (文春文庫)

小さなスナック (文春文庫)

いきなりですが、読み終わったので感想を。
この本は、ナンシー関さんと言う人がどんな人なのか?と言うことを知ろうと思ってかいました。リリー・フランキーさんの文章はいくつか読んだことがあるので入り易いかなと思って、この本にしたんですね。
対談(ある誌面上で連載されていたもの)、と言う形態なので話し言葉が中心となっていて読みやすくもあり読みづらくもある、のですがこの本の白眉、と言えるのはリリーフランキーさん周辺からアプローチした人にとっては、彼だけによって書かれた最後の文章でしょう(と言っても連載の最後であり、あとがきではありません)。
皆様もお知りのことかと思いますがナンシー関さんは無くなっておられます。なので僕にとっても彼女の存在は後追いでしか知らないので、ここで彼女の口から語られるものが“彼女らしく”『ナンシーさんを好きな人にはお薦めです。』などとは言えない。と言うことからリリーさんに関してしか言及できませんが、本文たる対談の数々がプレリュードであり上述の彼の文章がクライマックスで、下手をすると泣いちゃう、と言う感じです。
僕がそんなに感動したのはきっと、半年前に僕も同じように先逝く者を悼む文章を泣きながら書いた事があるからなのでしょうけど、この展開は結構ズルい(まったく悪意は無いんですけどね、この表現に)です。

そう言えば機能最後の方で書いたメールは出来ませんでした、恋愛対象への。だってまぁ、いざ携帯持つとね、出来なくなるのよ(笑)。