Lesson#83;

朝起きるとセミたちの鳴き声で、そのほか全ての音がかき消されていると言う状況。この国に生まれてよかったと思える数少ない瞬間の一つ―夏Ver.―ですね(ただ単に他の国で蝉時雨、というものを聞いたこと無いだけですがね・汗。実は中国の砂漠地帯もある時期になると蝉が大量発生して…なんてことになって居たら前言撤回なのですねぇ・笑)。最近はシューゲイザー以降の轟音ロック以外からアプローチされるノイズミュージックとかばかり聞いている聴いているからでしょうね。
天然のノイズジェネレーター。まぁキチンと解析すればそれなりの波形特性が得られるんでしょうけど(じゃないと求愛なんかに使えないからね。誰が何言ってるのか解らない、なんて状況で8年に一度の恋の相手を決めるなんてのはちょっと冒険心に溢れすぎたアバンチュールですね。僕には無理・笑)、僕の耳にはホワイトノイズみたいな感じにしか聞こえない。
学校の中に樹木が集まった一角があるんですけど、昼休み、その中に立っているともう本当に蝉の鳴き声が轟音のごとく、でして、その振動が身体を洗う感じがいかにも“癒し”な訳です。僕にとっては。ある意味アビエントでもあり、周期性を見出せばハードコアミニマルと言った趣で、静でもあり動でもあるその音はスンゴク音楽的です。少し頭の向きを変えるだけで全然違う音になるし、う〜ん、繊細。
唯一の難点は今見ている宮崎あおいさん主演の純情きらりを大きな音にしないと見れないことですね。彼女のかわいらしい声も僕にとっては“癒し”であります。ただ二つが飲み合わせの悪い薬で同時に摂取できないのですけど。