Lesson#47;KIRUNAで円熟を知る。

今日は年上の素敵な女性に『顔が良いので〜』などといわれていい気になってしまいました、こんばんは。アイウェアを新調しました。知り合いが今年から地元大分のヤノメガネに就職した、と言う報を受けわざわざゴールデンウィークに帰ってきてメガネを作ったのです。新学期になってから、黒板がちとつらい(特に変数の添え字とかが)、という事実に気づき視力を測定すると『多少進行していますね、近視が』とのことで若干のヴァージョンアップを図りました。これで以前(と言うか現在も)強い憧憬とともに親交を持っていた女性によるセレクトのメガネを着用する、と言う未練たらしい業も終わるのだと思うと感慨深いものがあります。
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昨日の予告通り、僕が自己嫌悪/陶酔のどちらよりか?と言うことの解答から(誰からも返答がありませんでしたが・涙)。
今は自己陶酔の方だと思います。そっちのほうがヘルシーでいられるのではないか、と思うから。僕はいちいち自分が書いた文章を読み返しては『面白いなぁ(笑)』などと思っているのです。自分とは完璧に趣味が合うわけですから、それに移入するのはすごく楽/痛みが全然無い、と言う状況なので。でもこれでは多くの文化の中でのタブー、近親姦における自己消費につながるわけですから、駄目といえば駄目なのですが。ニート、引きこもりまっしぐら。でも、どうしようもない、記述することの難しい(と言うことは共有されるすべも無い、と言うわけなのですが。気違いだ、と思われるのを承知で一例を示すと『ここで僕がすごい勢いで他の人の仕事の妨害をしたらどうなるのだろう?すごくしたい、と言うかほって置いてもしそうで怖い、自分が。』と言う不安がアルバイト中に沸々と起こってきてクラクラしてしまいました。危うく卒倒しそうなほどに・汗)不安に発狂しそうになりながらも、外の世界とのかかわりを持つことができています。なんだかそこ(外の世界)にいる人たちは自己嫌悪の傾向の強い人たちが多いんですよ。仕舞にはエグエグって泣いたりしてるんです(他者への共感が極端に薄いので、めったなことが無い限り他人の涙を笑い飛ばす酷い人間なんですよ、僕。この前もバイト先のリーダークルーが泣いていて、結局オーナーに話を摩り替えられていたし。失礼ですがもう笑うことをこらえるのでいっぱいいっぱいでしたよ。こんな自分が悲しいですが・笑)。
その移入する対象の強度が上がれば、要するに自分の文化的、肉体的なブラッシュアップを常に意識しておけば、別に自己陶酔も(幾ら変態的に見えようと)自己嫌悪するよりは良いエネルギーの使い方だと思います。自己嫌悪という自身の否定は結構疲れますよね、行為自体も、その結果も。自己陶酔のための自己鍛錬のほうがまだまだカッコ良いと思います(と言う自己陶酔・笑)。現状の自身を嫌いになるよりも、憧れる様な自分を目指すほうがアドラー的じゃないですか(僕はまだフロイトしか勉強してませんけど)。どっちも現状が駄目で、いまだ達成し得ない理想があるって言うのには大差ないけど、焦点の置く位置が違うの。
ここから話は少しそれるけど、自己嫌悪の強い人って、単線的な生き方の人が多いですよね。自分の居場所はここだ、見たいなものが1つしかない。逃げ場が無い。前にも言及したけどこんなAll or Nothingな生き方は絶対良くない、と思っています、個人的に。特に今の若い人たちにとって。特定の個人や団体に全幅の信頼を置いて、自身のアイデンティティをそこに求めると、移ろいやすい現代で唯一的な人格の自己を保ち続けることが難しい、と言うか無理なんじゃないか、と思います。もともと人格なんて1つではないのに、無理に統合しようとすると軋轢が生じる、と言うことがヘルマン・ヘッセの『荒野の狼』には書いてありました。分裂的な個々の人格を自由に遊ばせておくにはいくつかのフィールドが必要な筈です。あなたの生きていく場所はここ“だけ”では無い筈。たくさんの人(とその集まった場)があなたのことを必要としていますよ。
僕は人生及び腰、退路は常に確保、いざと言うときはとんずらこいちゃえば良いじゃ〜ん、と武士道と言う日本の美徳からは程遠いアティチュードで、最近は日常生活を送るようにしたので、以前に比べれば大分楽になりましたよ。逃避、も現実的な範囲(いきなり中欧への片道切符を取ったりしてはいけませんぞ・笑)では治癒行為です。
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それでは皆様楽しいゴールデン・ウィークをお過ごしくださいませ。素敵な恋人との海外旅行ではエキゾティズムに富んだ、夕日の中での接吻と抱擁があらんことを。お友達同士の現代的な湯治(って言うのは“温泉でゆっくり”という会社等でズタズタにされた精神の治療)には静寂と旬の食材を。夜空を見上げれば人里はなれた温泉宿では運がよければ彗星が見えるかもしれません。長く尾を引くその姿が精子を想起させ、(薬湯に浸かる、と言う行為異常に)貴女のメトロセクシャル(この単語の意味、実はよくわかってません・笑)を週明けから遺憾なく発揮させんことを。ではではお休みなさいませ。