Lesson#11;供物の色は白(もしくは茶色)

人の中身を見ろ、って言って自分の突飛な格好を肯定するのはすんごい強度が弱い理論ですよ、木村カエラさん。下手すると矛盾ですからね、お気をつけ下さい。
さてさてそんなことはどうでも良いんですが、ホワイトデーが近づいてきました。どんなお返しが良いのか考えています。すんごく下世話な話ですが高いですね、いまどきのスィーツは。同じメーカーに同じメーカーで返すのはあまり良い考えでは無いと思われるのですが、とりあえずGodivaのホームページをチェックしてみました。んでビックリ。いくら有名ショコラティエが必死こいてアイディアを練って、下っ端の成功を夢見る見習い諸氏が僕らチョコレートを受け取る男性が直接に、そして渡す女性が間接に幸せを享受するように、と誠心誠意真心を込めて調理にあたっていたとしても(皮肉じゃあ無いですよ。僕の想像・笑)、こりゃすごいね。思わず笑っちゃいました。この国の人間は自分たちのことを貴族か何かと勘違いしてるんじゃ無いですかね。日本におけるそういった人種の系譜は第二次世界大戦によって一度断絶されているはずなのに、戦後60年も経つとさすがに復興してきたのかなぁ?そして貴族には奴隷が必要なのですが、どう考えても現在のわが国にそういった被搾取階級は存在しませんね。道徳的にそういった概念は抑圧されていますから。結局いま日本で見られる現象は“多数の中流層から少量ずつ搾取する(したがって搾取階級は少数。そして僕らは気付かない、搾取にも彼らの存在にも)”か“一瞬のはかない夢(世代の継続しない貴族)”。Neetもセレブもそういった意味では同列ではないかと思います。系の安定、といったベクトルの中では彼、彼女らは劣等ですね。
そんなのはいいとして、一個(甘味については無学ですのでああいったハイクラスなショコラ、を数える時の単位を知りません。誰か教えて)当たり400円弱はそこらのケーキ並みの単価ですよね。安易な比較はよくないと思うのですが、ケーキならそれだけ出してもフツーだ、と思ってもショコラ一粒にそれだけ出すのは“ウッヒャ〜(非日常的な散財に伴う高揚)”って思うのはどうしてでしょうか?僕が思うに、もはや“ケーキ”というものが催事に供される特別なものだ、という認識が僕にあるからでしょう(スポンジを積層するさまは菱餅のようです)。日本人の共通の認識といっても良いんじゃ無いでしょうか、これ。大抵の子供はケーキ大好きだし。幼児期から誕生日、クリスマスという楽しい楽しいイベントにおいて出されるケーキ。その儀式がいつからわが国に定着したのかは知りませんが、昭和中期ごろからでは無いでしょうか。それは幸せな家庭の象徴であり、子供の味覚とって甘味は大いなる悦楽であります。
この国の人々に“ケーキを描いて下さい”と紙と鉛筆、絵の具を渡せば多くは白色の生クリームによってデコレートされたものを描くことでしょう。その純白は僕に京都の舞妓の白塗りを連想させ(唇の紅、は苺)、それのもつ高貴さをケーキへ憑依させます。それに対しショコラの多くは黒色、もしくは茶色。それらは黒光りするゴキブリを連想させます。
また白色人種(というか戦後のアメリカ占領軍)がこの国持込んだ白人礼拝主義(というマインドコントロール。実際は日本人が自ら獲得したと思ってますけどね、僕は。だって学食で見かける留学生の方がすごく綺麗だ、と思ってしまいますもの・笑)が、いまだ根強く(デパートのチラシ、また日本向けの海外ブランドのカタログでさえそのモデルの多数を白人種が占めていることからそれは明らかでしょう)、“白”が“美”であるとする風潮が(前述の白粉は別物です)あり“ホワイトクリームのデコレーション”を施したケーキはその象徴とも取れます。洗脳の道具だったのか!という被害妄想の域をでないのですが。その対極の“黒”にあたる所謂“ブラックビューティー”を私達日本人は理解する(というか、レイシズムからの脱却)にはほど遠い現状があります。
って言っても、って言っても、僕は、僕は、チョコレート大好き、チョコレート大好き、でっす、でっす。。ケーキも、ケーキも、大好きでっす、大好きでっす。。上述の、上述の、文章に、文章に、書いてあるのは、書いてあるのは、今日授業中に、今日授業中に、考えてた、考えてた、ことです、ことです。。
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そういえば最近やっとジョン・ゾーン初体験を済ませました。聞いたのはこれ↓

ネイキッド・シティ/異教徒

ネイキッド・シティ/異教徒

えぇ〜!!ビル・フリーゼルってこんなギター弾くんですか!?とかビックリ、ドッキリ、ワックワクの連続であります。いや〜、僕がウェブ日記を始めたとき『こんなひどい、日本語にもならない文章を書いてウェブにアップしてる人が居るんだ。僕なんてまだまだじゃん』なんて思いましたが、このアルバムを聞いたときも『すごい自由だなぁ〜。音楽ってなんて懐が深いんでしょう。』とか思いました。僕の想像以上(今風に言えば“想定外”・笑)の音。死にたくなります。地獄ですよ、地獄。同時に天国も見えてくるんですがね。特にボーカルが。機会があれば皆さんも聴いてみてはいかがでしょうか?見識が広がること請け合い。世界は広いですね。僕なんてまだまだです。