イタリア料理にはイタリアオペラのアリアを

久しぶりにピッツァとパスタを食す。なんと言うか家に帰り着いてからイタリア料理にはBGMとしてイタリアオペラのアリアが一番だなと思った。明るく大仰な節回し、少しの猥雑さ、高らかな生の讃歌。そこでフランス料理にはどんな音楽をサーブすべきか、と思考をめぐらす。印象派の幽玄は、夢を連想させるので駄目だろう。やはりバレエ音楽等が合いそうだ。都会的ワルツはパリの夜の闇を昼間の明るさに変える力がある。料理のキャラクターがいまいち掴みづらい(単なる僕の不勉強に因るのだけれど)、ドイツ、イギリス、と言ったところは難しい。エイジアンな料理の数々は僕ら日本人にもなじみが深いので、それぞれの国の音楽が良くマッチする。僕らの国の懐石などは雅楽ではアウトだ。あの音楽に食欲を増進する効用は無い。懐石は精進同様“無音”の中で、ケージの音楽よろしく、何かを聞き取りながら食べる、と言う行為が最もしっくり来る。そしてBluesとSoul Food。Jazzにはクラブの、少しジャンクで、少しエレガントな軽食。

今日も美女二人との食事でした。ほおっておくと、片方の顔しか見ないので今日は意識的に日頃あまり見ないほうの顔を見る。綺麗過ぎて見れないのだったのか、と気付いた。二人ともに僕は強く惹かれている。二人とも僕が必要とするシーンは違うけれど。