乙女の恋

『で、この前の男の人とはどうなったの?』
『それって小幡さんの事?』
『そんな名前だったかなぁ。ほら、先月さ、食事に行った、て言う人のことよ。』
『あぁ、やっぱり小幡さんね。別にあれから何もないわよ。時々メールしたりするくらいで。』
『へぇ。週末とか、どっかに誘われたりは?』
『う〜ん。そういうやり取りも二・三回あったんだけど、どう返事したら良いかわかんなくってさぁ。』
『いいじゃない。フツーに付き合ってあげれば、一回くらいは。何の仕事してるって言ってたっけ?その人。』
システムエンジニアだって。会社の名前はなんか長くて難しい英語だったから忘れたけど。』
『ってこと外資系か何か?』
『あ〜、そういえばそんなことも言ってたような気がする。とりあえずそれなりに忙しそうよ、メールから察する限り。』
『ふ〜ん。で、どうするの、これから?』